「北海道胆振東部地震」支援活動報告

北海道胆振東部地震で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

コープさっぽろは、常日頃より「食のインフラ」として北海道で組合員の皆様のお役に立てるようにと考え、事業に取り組んでおります。発生直後、被災地域の店舗では、本部との連絡もままならない中、職員判断により、営業の継続や支援物資の供出などが行われ、組合員様より大変感謝いただきました。私たちは、買い物に行く事のできないご高齢者の方への配食サービスや移動販売車もございますが、全て6日当日より各々職員が安全を確保しながら食品や弁当などを配達させていただきました。今回の震災により私たちの存在意義を改めて確信すると共に、これからも被災地域の生産者、加工メーカー等の皆様の復興を支援することで、地域全体の復興を応援して参ります。

4000戸に支援物資をお届けしました

9月11日、コープさっぽろの赤いジャンパーを着た職員80名が厚真・むかわ両地区の約4000戸を訪問し、激励と後片付けにお役立ていただくためコープ洗剤を支援物資としてお届けしました。在宅の場合は直接手渡しし、ご不在のお宅にはお手紙を添えて置いてまいりました。「気に掛けてくれてうれしい」と涙ながらに感謝の言葉をいただいたり、「お互いにがんばろう」と励ましの声を掛てくださる被災者もいて、コープさっぽろの職員が逆に勇気づけられることとなりました。被災された地域をめぐり、地震の脅威を実感するとともに、コープさっぽろの事業テーマである『つなぐ』使命を改めて確認しました。

1カ月間、避難所で食事提供を行いました

10月13日から11月11日まで、むかわ町で最も大きな避難所となっていた道の駅「むかわ四季の館」で食事提供を行いました。平日は朝食と夕食の2回、週末は朝食・昼食・夕食の3回。当初は各100食、以後避難状況に合わせて人数分の食事をコープ配食サービス苫小牧工場で調理し、その都度できたての状態で運びました。避難された方の中には高齢者も多く、コープの専属栄養士が配食サービス・幼稚園給食・病院給食をアレンジし、栄養バランスのとれた献立を心がけました。10月28日には札幌グランドホテルの元中華料理長・波川利昭がキッチンカーで麻婆豆腐などの温かい料理を調理し、避難者に振る舞いました。

ママ職員ふたりが子に絵本をプレゼント

ともに小さな子どもを育てるコープさっぽろのふたりの女性職員が、「えほんがトドック」の配布絵本や、組合員から提供を受けた絵本、紙のおもちゃなどを携えて、9月11日にむかわ町を訪ねました。現地対策本部から受け入れ可能なレストランを紹介いただき、トドックと一緒に訪問。集まった子どもたちに絵本の配布を行いました。ママからは「子どもが退屈していたのでありがたい」「子どもの誕生日だったがプレゼントが変えずに困っていた。この絵本をプレゼントします」といった声が聞かれました。その後、町内のこども園も訪問し、計25組53名の親子に絵本とおもちゃを手渡すことができました。

高校生の創作メニューを被災者に

10月7日「第6回高校生チャレンジグルメコンテスト in HOKKAIDO」が音更町で開催され、道内11校の高校生が地元食材を使った創作料理で腕を競いました。大会事務局を務めるコープさっぽろは、うち約100食をその日のうちに道の駅「むかわ四季の館」へお届け。避難所で暮らす被災者のみなさんに召し上がっていただきました。被災者からは「ユニークな料理ばかりでワクワクした」といった喜びの声が聞かれました。中でも人気だったのがスイーツ類。避難所生活の中で甘い物を求めているというこの気づきを生かし、後日スタートした食事提供では週に一度、コープのオリジナルスイーツを提供しました。


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