森づくり団体助成

ある「森づくり団体」は森林整備の追いつかない民有林などを対象に小規模林道を整備し、混みすぎた森を間伐して健康な森林を作っています。山林の所有者の高齢化が進み、自分の山の整備ができなくなると森は荒れて大切な財産だったはずの山は負債に変わります。そんな山を減らし、人と森のつながりを保つのがねらいです。
また別の「森づくり団体」の森では子どもたちが走り回り、虫を採ったり木に登ったり焚き火を楽しんでいます。自然の中で遊ぶ子どもはますます減り、森の楽しさを知らない子どもたち、森がいかに子どもを育てるかを知らない大人たちが増えて森と人との距離は離れるばかり。その状況に一石を投じたいと活動しています。
また別の団体は鳥や動物が健やかに暮らせる森を保つために、あるいは河川と森のつながりを伝えるために、あるいは森を舞台にアートが花開く場をつくるために、障がい者が森を楽しむために、「森づくり」をしています。

「森づくり」は多様なのです。
森林整備をすることだけが森づくりなのではありません。森には多様な機能と価値があり、その多様さゆえに様々な形で人と関わっています。古来からその豊かな関わりこそが日本の森を紡いできました。だから、「森づくり」で育てるのは森林でありながら森林と人のつながりでもあると解釈しています。
一方で、こうした豊かなつながりを育む活動の多くはボランディアやNPOなどの市民活動が中心となって行われており、営利ではないことから活動を持続するための問題がつきまといます。持続性を脅かす要因の多くは活動資金の確保なのです。

そこで、あすもりは北海道の様々な森づくりを支援するために助成金制度を運営しています。森づくり団体を金銭的な面で支援をすることで、活動の継続を後押し、森と人とのつながりを長く続けてもらいたいと願うからです。
森づくりがつづくと、当然のことながら森林整備が促されて健全な森が増えることが期待できます。そしてそれ以上に重要なのが、森と人のつながりを広げることで森に思いを傾ける人を増やすことです。森に関わることで森とのつながりを知り、森を大切にする社会が育ちます。それは、もしかしたら森林を直接整備する以上に未来にとって大事かもしれないし、未来の子どもたちにこの美しい北海道を手渡せる可能性が増える、ということを意味しています。

助成例

NPO法人シマフクロウ・エイド 浜中町:2021年度 絶滅が危ぶまれている世界最大級のフクロウであるシマフクロウの生息地を保全するために森林の整備を行い、また、シマフクロウが住む環境を保つことの大切さを伝える活動を行っている。
森と川のようちえんコロポックル 標津町:2017年度ほか 標津町でつくる「きつつきの森」をベースに、道東の豊かな自然や河川でのびのびと子どもたちが遊ぶ自然体験プログラムや、自然を楽しむ人々が集う場をつくる活動を行っている。
  • モリイク15号で紹介
  • NPO法人トラストサルン釧路 釧路市:2012年度ほか 釧路湿原の保全を目的として、保護の網がかかっていない釧路湿原辺縁部の山林や湿原を買い取る、もしくは寄贈を受けて、管理・保全する活動を行う。山林部は湿原の水源として重要であり、植樹・森づくりも行っている。
  • モリイク17号で紹介
  • NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク 豊富町:2011年度 貴重な砂丘林、若咲内砂丘林の再生のために地域の子どもたちとミズナラの苗を育て、砂丘に植える活動をしている。ミズナラの種子は地元のものを採取するなど、生態系や地域コミュニティを意識した活動を展開。
  • モリイク3号で紹介
  • 2021年度 森づくり助成団体

    高額助成

    団体名 所在地 活動概要
    NPO法人 シマフクロウ・エイド
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    浜中町 北海道の自然・文化を代表し絶滅の恐れがあるシマフクロウの安定した未来のために、地域を潤しシマフクロウの未来も作る取組みを実践しています。保護保全活動のほか、人々の暮しの根幹も支える森里海の繋がりを重視した環境再生や、本種を生態系の中心に据えた地域づくりや次世代への普及教育を様々な主体と協働で進め、その結果、持続可能な地域の創生で、生物多様性の保全、希少種と共生する社会を目指しています。
    子供と作ろう種から育てる未来の森 札幌市 未来の自然環境を守る上で、最も大切なことは生物多様性の維持です。生物多様性の3つのレベル(種のレベル、遺伝子のレベル、生態系のレベル)を満足させるものは、生態学的混播法・混植法であることを知りました。この方法は工事や自然災害でできた裸地に自然の森のでき方を参考に開発された森の再生法です。その土地で何の木を植えるべきか、その苗は自然の中ではどの様に育ってきたかなど森の生い立ちの基本を学びながら破壊された自然林の再生を目指します。
    森の輪プロジェクト
    ホームページ
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    札幌市 森の輪プロジェクトは、それぞれの自治体で伐採した木を使用し、地域の職人の手で作り、その地域に生まれた赤ちゃんとその保護者に木製玩具「森の輪(わっこ)」を贈る取組です。この取組を通じて、「森と人」「人と人」「人と地域」とのつながりの輪が世代を超えて広がっていくことを願っています。 森の輪プロジェクトは、アーティストや幼児教育の専門家、森林体験施設運営者やこどもの活動に関わるNPO代表者、乳幼児を持つ母親など多彩で意欲あるメンバーで構成され、自治体へのはたらきかけや、コーディネート、サポートを行っています。

    少額助成

    団体名 所在地 活動概要
    森と川のがっこうコロポックル
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    (団体ならびに個人の内容も含みます)
    標津町 子どもたちをあじめとした、人を北海道知床半島の豊かな自然の中で育むため、自然体験、自然を大切にした暮らしの体験を行うための場づくり(森づくり)を行っている。子どもの遊び場、学び場である「きつつきの森すくり」に、パーマカルチャーの考え方を取り入れ、フォレストガーデン(食べられる森)として手入れしていく手法を学んでいくための、ワークショップや講演会、意見交流を行っていきます。
    阿寒湖のマリモ保全推進委員会
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    釧路市 国の特別天然記念物であり、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧 I類に分類されている「阿寒湖のマリモ」の恒久的な保全を目標として、当会の前身である「阿寒湖のマリモ保全対策協議会」が平成24年 に策定した「マリモ保護管理計画」を基本指針とし、現存するマリモ群生地の保護活動や、過去に消失したマリモ群生地の復元再生活動をはじめとした様々な取り組みを、官民25団体が地域住民と連携して進めている。
    自然体験活動指導者ネットワーク えんりっと
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    苫小牧市 子育て中の母親達が、子育て中に子連れで森づくりに関わるうちに身に着けた自然体験活動の指導技術を活かし、子育て目線を強みにして、地域の親子、住民がもっと気軽に森に関わるきっかけつくりの機会を創出していく活動を展開中。
    栗山町ハサンベツ里山計画実行委員会 栗山町 次の世代の子どもたちのために自然の中で自由に活動できるフィールドを残そうと2001年に始まったハサンベツ里山において、里地里山の保全及び子どもが自由に活動できるフィールド、生きもの豊かな環境を整えることを通し、青少年の五感を使った原体験や豊かな自然環境づくりへの意識の醸成、親子をはじめ地域住民を含め幅広い年代の交流及び川や水、森の大切さを知ることをきっかけとし、郷土に愛着と誇りを持つ青少年の育成に貢献する。
    特定非営利活動法人ウヨロ環境トラスト
    ホームページ
    白老町 手入れがされず放置されていた山林2.2haのカラマツ人工林を購入し、長期間会員の手で森林整備を継続的に実施し、更に隣接の放置林の所有者に対し森林整備の協定を結び手入れを行う事業に取り組みを行った。この間毎年、子供向けのエコキャンプの実施や企業、環境団体の自然体験等の受け入れを行っています。ウヨロ環境トラストに隣接するウヨロ川沿いにフットパスを整備し、サケ遡上の自然産卵を見学できる場所を整備しました。近年自然探索等の観光客の増加が見込まれるなか、安全対策に配慮をする整備が必要になりフットパスの再整備の必要性が望まれることから助成の申請に至りました。
    NPO法人ビオトープ・イタンキin室蘭 室蘭市 太平洋に面したイタンキ浜の草地にビオトープを作り、子ども達の自然体験の「場」を創出した。活動の始まりは1998年まで遡ります。カシワなど潮風に強い樹木の実生やトミヨなど在来魚の生息を調査、2002年任意の会を2005年にはNPOを設立し、室蘭市の潮見公園内に造成の許可を得、多くの企業・団体より公募助成金を得て2000平方m余りの連なる池・水路を造成し、「獲物のあるビオトープ」として子ども達の自然体験授業を受け入れています。
    木育ファミリー
    ホームページ
    札幌市 木育ファミリーは「木育」の誕生と同時に北海道と道民による木育推進プロジェクトのメンバーが中心となり2005年4月に発足した民間の組織で、現在の会員数は個人会員66名と賛助会員4団体です。これまで様々な木育活動を通し、会員間の親睦、「北海道の木育」を多くの方々と推進してきたところですが、今後も子どもをはじめとする全ての人々に「木とふれあい、木に学び、木と生きる」が実践できるメニューを提供していく所存です。
    地球岬街道夢の森づくり 室蘭市 室蘭の地球岬の観光道路沿いの一角に室蘭市のごみ処分場があった。このごみ処分場は用途廃止後30余年経過する中で、荒地となり環境と景観を損ねる状態になっていた。そこで、平成21年にこのごみ処分場の近隣10町会と自然環境に関心のある団体5団体で、“地球岬街道夢づくりの会”が発足した。森づくりはごみ処分場の跡地の一部1万㎡に植樹と憩いの場となる展望広場、駐車場の設置を織り込んだ整備計画のもと実施している。
    自然保育サークル森のようちえんあばしりてくてく
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    網走市 子どもとその保護者、地域の人を繋ぎ地域ぐるみで子育てすることを目指している子育て中のお母さんが運営主体の団体です。幼児期の自然体験活動(森のようちえん)を日々行っています。自然の存在や自然との付き合い方(あそび方)を肌で感じ、体感することが、幼児期の子どもの育ちに最適であり、必要です。人間が入ることで生まれる人と自然との循環。森づくりは人づくり、一緒に森へ入ることで親も共に育っています。
    どんぐりとやまねこ
    ホームページ
    帯広市 子どもをめぐる自然や文化、環境をより良くするために活動することを目的に設立。隣接する「ピンニの森」の森作り活動のほか、自然体験などの活動を行っている。
    いしかり森林ボランティア「クマゲラ」
    ホームページ
    石狩市 2003年9月に石狩市民を中心とした有志で発足し、石狩市及び近郊で森林の保全活動や普及啓発活動を行っている。現在会員30名で5月から11月の土曜日に月3~4回活動している。主なフィールドは石狩市厚田区小谷の通称「千年の森」(約6.5ha)と石狩市五の沢の市有林への植林と保全維持活動を行っている。
    里見緑地を守る会・どんぐり 北広島市 当団体は、森林が持っている多様な機能が地域住民に理解されることに基づき、川汲川、大舟川流域など南茅部地域内の森林等の整備・保全及び河川環境の保全を図るため、森林の下刈りや植樹活動を実施している。近年は、世界遺産登録を目指している史跡大船遺跡および史跡垣の島遺跡での植樹を実施し、環境保全を図っている。
    南かやべ森と海の会 函館市 当団体は、森林が持っている多様な機能が地域住民に理解されることに基づき、川汲川、大舟川流域など南茅部地域内の森林等の整備・保全及び河川環境の保全を図るため、森林の下刈りや植樹活動を実施している。近年は、世界遺産登録を目指している史跡大船遺跡および史跡垣の島遺跡での植樹を実施し、環境保全を図っている。
    くりやま女森一の会 栗山町 北海道で6番目の女性林業グループです。設立目的は、会員相互の親睦を図り、自然とふれあい、みどりの学習をしながら心豊かな生活環境を求め、地域発展に寄与することで、会員自らも楽しみながら林業体験しステップアップしてきました。現在では各会員の得意分野を生かし、地域等の人々に森林・林業の大切さや親しみをもってもらえるように、体験活動を開催したり、つる伐りや植栽などの森林再生にも参加しています。
    ようてい木育倶楽部
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    札幌市 ようてい木育倶楽部は「木育」の普及、さらに所有林における森林整備や活用を進めている組織です。現在はイベント出展が主体で木育を普及していますが、木育サロンの開設やオリジナル木育アイテムの販売等も行っています。また、所有林では会員等の方々に森林整備や木材の活用等を体験し、「森」を感じていただきながら、所有林のあり方も検討しています。是非、当会への行事等に参加し楽しんでください。
    釧路武佐の森の会 釧路市 釧路市内に残された「武佐の森」原生林。昨年、貴重な絶滅危惧種に指定された「オオバナノエンレイソウ」などかけがえのない植物たちを守るために、自然啓発観察会、講演会、森の笹刈り等のボランティア活動を実施している。ボランティアは、多い年は、小学生から大学生、一般市民まで150名、令和2年はコロナのため50名の参加。12月には野鳥の講演会を実施して100名の参加を得ている。

    森づくり助成団体

    森づくり団体助成 募集要領


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