コープさっぽろ給付型奨学金 累計給付金額が8億円を突破

生活協同組合コープさっぽろ（以下、コープさっぽろ）は社会還元活動の一環として、返済不要の「給付型奨学金制度」を独自に設けています。2022年度は、高校生向け「コープ育英奨学金」、大学生向け「コープさっぽろ大学生育英奨学金」、コープさっぽろ職員向け「職員奨学金返済支援制度」の3制度累計の給付対象者が2,959人に達し、給付総額は初めて8億円を突破いたしました。

現在、学生の生活困窮や奨学金の返済負担が問題視されております。労働者福祉中央協議会の「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査（2019）」によると、日本学生支援機構の奨学金利用者において、平均の借入総額は324万3,000円。毎月の返済額は平均1万6,880円、返済期間は平均14.7年です。また、借入総額500万円以上という利用者も、12.4％と1割以上を占めています。また、コロナ禍によってアルバイト時間が削減されたり、近年の商品価格の高騰など学生への負担はさらに大きくなっております。

そのような問題を解決したいと考え、「コープさっぽろ大学生育英奨学金」「職員奨学金返済支援制度」を開始いたしました。「コープさっぽろ大学生育英奨学金」は、2017年より開始した4年制大学・一部短期大学・専門学校の学生を対象に年間25万円、4年間で100万円を給付するというものです。1年間で570時間、コープさっぽろの店舗でアルバイトとして働いていただくことが条件ですが、給付金とは別に勤務時間に応じてアルバイト代はお支払いしております。「職員奨学金返済支援制度」は、2019年より開始した大学・大学院を卒業し、新卒採用でコープさっぽろに入協した職員を対象に、入協3年目までの奨学金返済月額の半分をコープさっぽろが負担するというものです。この制度を利用することで、学生には学業に専念し、職員には安心して業務を行っていただき、本人や親御さんの負担も軽減したいと考えております。
　
コープさっぽろでは、今後も「北海道で生きることを誇りと喜びにする」を理念に、人と人、人と食、人と未来をつなぐ事業を行ってまいります。

対象：道内在住の高校・高専に入学する一年生。ひとり親・両親がいない家庭や、障がいを持つ方。
給付：月額1万円を3年間（最大36万円）給付

対象：大学（短大、大学院を含む）に就学か進学予定、または高等専門学校の4・5年生で就学している方。
条件：コープさっぽろの店舗・工場などで、アルバイトとして就労。（年間570時間）
給付：年額25万円を支給（最大で4年間、100万円）

対象：大学・大学院を卒業し、新卒採用でコープさっぽろに入協した方。
給付：入協3年目までの奨学金返済月額の半分をコープさっぽろが負担

累計給付人数：1,338名　累計給付額：3億4500万円

山本耕己（やまもとこうき）　生活協同組合コープさっぽろサポート部
北海道札幌市出身。2021年4月にコープさっぽろへ入協。大学入学時から卒業までの4年間、「コープさっぽろ大学生育英奨学金」を利用し、その後新卒でコープさっぽろに職員として入協。現在「奨学金返済支援制度」も利用中。

上記のPDF(263KB)は、こちらからダウンロードできます。