2026.1.16

-Story02- 「正直、迷いはあった。 でも、みたらしに賭けた」 ——組合員さんのホンネ


新商品の砂糖しょうゆ味「みたらし風」納豆。その出発点は、組合員さんのアイデアでした。型破りともいえる提案に、当初は組合員理事の間でも意見が割れたといいます。三つの候補の中からなぜ「みたらし風」が選ばれたのか。実際に食べてみてどう感じたのか。開発の中心を担った組合員理事の皆さんによる座談会をお届けします。

割れた、割れた。

——さっそくですが、今回の商品開発のテーマが「納豆」と聞いて、どう思いましたか。

久保(室蘭地区) 私は納豆が好きで、毎日食べています。だから、その味を自分たちで考えられるんだと思って、ワクワクしました。
犬島(組合員活動委員長) 今だから言えるけど、私はあまり乗り気じゃなかった。売場を見れば、メーカーも種類もたくさんあるでしょ。「今さら私たちに何ができるのかな?」というのが正直な気持ちでした。

——たしかに納豆は出尽くしている感がありますよね。その中で、皆さんからのアンケートをもとに、「砂糖しょうゆ」「ゆず胡椒」「ごま油塩だれ」の三つを試作しました。実際に試食してみて、いかがでしたか。

牛久保(旭川地区) どれもおいしかったよね。
松浦(苫小牧地区) 私は「ごま油塩だれ」推し。もう絶対これでしょ、って思った。
久保 自分が提案した「みたらし(砂糖しょうゆ)」を、ちゃんと試作してもらえたのがうれしかった。
立澤(釧路地区) 私はもともと砂糖を入れる派なので、「これしかない」と。
藤田(札幌東地区) 納豆って、しょっぱい味のイメージしかなかったから、「甘い」という時点でびっくり。
立澤 最初は「ゆず胡椒」と「ごま油塩だれ」が優勢で、「砂糖しょうゆ」は少数派だったよね。
南(函館地区) 甘い、だなんてね。
佐藤(帯広地区) 割れた、割れた。
牛久保 ただ、コープさっぽろの60周年ということもあって、「話題になるものがいいよね」という話になった。そう考えると、「ゆず胡椒」も「ごま油塩だれ」も、ほかのメーカーが出していそうだなと。「砂糖しょうゆ」は、ほかにはないオリジナルになりそうな予感がありました。
本間(組合員活動副委員長) それで「砂糖しょうゆ」に決まったんです。そのときに森さん(北海道はまなす食品)が「チャレンジしてみよう」と言ってくれて。メーカーさんにとっても挑戦なんだよね。だったら私たちも、とことんチャレンジしようという気持ちになりました。

ダメって人はいなかった。

——議論の末に「砂糖しょうゆ」に決まりましたが、もともと納豆に砂糖を入れる方は?

立澤 はい。私は物心がついたときから。
斎藤(小樽・石狩A地区) 私も入れます。久保さんは?
久保 私は入れたことはなかったけど、納豆に砂糖をかけて食べる人もいるって、聞いたことはありました。だから面白いかなって。
犬島 地域的なものかな? アメリカンドッグに砂糖をかけるのは、釧路だよね。
立澤 そう。でも、親は納豆にはかけてなかった。
犬島 じゃあ、なんで?
立澤 なんでだろう? 気づいたときには、もう。
斎藤 うちは母が入れていました。だから、私も。慣れ親しんだ味ですね。
本間 うちも、ばあちゃんが入れてた。東北の人で。
川村(北見地区) 私はやったことはなかったけど、「どんな味がいい?」って家族に聞いたら、主人が「そりゃ、砂糖だろう」って。
立澤 年代によるのかな? それとも、人によるのかな?
鈴木(札幌西地区) 地区に持ち帰って、エリア委員のみんなに「砂糖しょうゆ」味の納豆を試食してもらったんだけど、ダメっていう人は一人もいなかったよ。
庄司(南空知・石狩B地区) うちは若い人に好評でした。30代の委員さんは残ったたれを持って帰って、家族に食べさせたいって。
藤田 砂糖をかけると納豆臭さが和らぐっていうから、子どもは好きかもね。

——その後、皆さんの意見を受けて、商品のブラッシュアップを行いました。

斎藤 最初の試作品は甘さが控えめだったから、砂糖の量を増やしてもらったんだよね。
本間 良くなったよね。コクが出た。
松浦 砂糖そのものが違うって言ってましたよね。たしか、てんさい糖のブラウンシュガーだったはず。
斎藤 家庭では出せない味になったと思います。
立澤 最初の試作は小粒納豆だったけど、「甘みが全体に絡んでいない」という意見も出たよね。だったら、ひきわりにすれば表面積が増えてたれが絡むと思って、「ひきわりにしてみては?」と提案したんです。それもちゃんと受け入れて、ひきわりにしてくれました。
牛久保 私は、ごはんじゃなくて、うどんにかけてみました。冷凍うどんをレンチンして、「砂糖しょうゆ」の納豆をかけたら、甘すぎなくておいしかったよ。
藤田 おもちにも合いました。
本間 いろんなものに合うから、納豆が苦手な人にも食べてもらいたいね。

——味づくりだけではなく、商品名やパッケージにも皆さんの声が反映されました。

久保 最初にアイデアを出したとき、「みたらし風」っていう名前まで提案していたんです。それを受け入れてもらって、本当にうれしかった。
立澤 私は「砂糖入れる派」という言葉を、どうしても入れてほしかった。初めて見た人にも、ひと目で伝わるから。それで、パッケージに加えてもらいました。
久保 イラストも、たれ感重視でね。おいしそう、って手を伸ばしてもらえるように。
松浦 すごくかわいいパッケージになったと思います。

もう、絶対、売りたい。

——今回の商品開発プロジェクトを振り返ってみて、いかがですか。

 私たち、いろんな企画や商品について話し合うけど、いつもは割とまとまりやすいんです。でも今回は違った。一人ひとり好みがあって、意見が分かれて、個性が見えた。納豆一つで、こんなにもみんな思いを持っていることがわかって、すごく面白かったです。
斎藤 ここまで納豆に向き合ったことは、今までなかったかもしれない。
鈴木 今回のプロジェクトがなかったら、私、きっとこの味に出会うことはなかったと思う。先入観にとらわれずに、やってみる、食べてみることで、広がりが生まれるよね。
立澤 私たち十数人しかいないのに、こんなにも意見が違うわけでしょ。一つの商品を企画して世の中に送り出すって、本当にチャレンジだし、身を削る思いで取り組んでいることがよく分かりました。だから、「おいしくないよね」とか、「これ売れないよね」なんて、簡単に言っちゃいけないなって。
川村 森さん(北海道はまなす食品)は、みんなのアイデアを頭ごなしに否定せず、取り入れて、一つの形にしてくれた。これってすごいと思う。本当に、感謝しかありません。
佐藤 今回、ほかにはない商品をはまなす食品が出したことで、それをマネするメーカーが現れたら、ホンモノってことだよね。
藤田 そうだよね。これをきっかけに、はまなす食品の認知度が上がったらいいなと思う。
庄司 意見を取り入れてもらう中で商品がどんどん良くなって、みんなで「売れるパッケージ」を考えていくうちに、どんどん愛着が湧いてきました。せっかくなら、たくさん売れるように、地区のお店の店長さんとも相談しながら、売場づくりを一緒にやっていきたいです。一番を取りたいですね。
松浦 パッケージもすごくかわいいのができました。苫小牧でも、がんばって売ります。60周年のお祭りを、とことん楽しもうと思います。
久保 「みたらし風がいい」というところから始まって、だんだん形になっていきました。最初は「うれしい」「楽しい」だったのが、いつのまにか「責任重大だな」って思うようになって。もちろん、十人いたら十人みんなに受け入れてもらえるとは思っていません。でも、地区のエリア委員さんにも協力してもらいながら、店頭活動をして、もう絶対、絶対、売りたいと思います。
立澤 私も、がんばって売ります。たくさん買います。

——皆さん、ありがとうございます。商品への愛情と、気合いがビシビシ伝わってきました。次回は、たれづくりを影で支えてくださった、福山醸造の担当者へのインタビューをお届けします。

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